ドリーン・バーチュー博士公認エンジェルセラピープラクティショナー(R)の千鶴が、天使からのメッセージをお届けします。エンジェルリーディングのセッション等については、私のHPをご覧ください♪


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天使の悩み

ある日、長年占いをしているおばあさんのところに
人間になった天使が現れました。

おばあさんは、天使が大好きでしたので
実際天使に会えるなんてと
とても喜びましたが、実はその天使自身は
自分が天使だということに気がついてはいませんでした。

人間になった天使は、若くて美しい女性でした。
でも、人生に疲れ、深く傷ついていました。
そして多くの悩みを抱え、おばあさんに相談に来たのです。

彼女はこう言いました。
「人は皆、私を嫌います。
私は人が大好きで、人の幸せだけを望んでいるのに
誰もそれをわかってはくれません。
皆、私を怖い、と言います。
私は孤独です、ひとりぼっちです」

天使は人との関係、日常生活も
非常に不器用で、誤解されやすく
とても生きにくいと感じて苦しんでいました。

おばあさんは彼女の気持ちを思い
とても同情し、心配もしました。
そして同時に、彼女に対して
何を、どのタイミングで話すべきか考えました。

美しくて素直な天使は、それから
度々おばあさんの元を訪れました。
おばあさんの優しさ、親しみやすさに
天使は心を開き、癒されたからです。

そしてある日
天使は人間に恋をしました。
待ち望んでいた、自分をそのまま受け入れてくれる
素晴らしい人生の伴侶が現れたのです。

そのことを頬を赤らめ、遠慮がちに
でも嬉しさにはじけそうな笑顔で話す姿を見て
おばあさんまでドキドキしてくるほどでした。

でも、彼女の悩みは尽きません。
長年人から拒絶され、自分をダメな人間だと
思いこんでいた天使は
すっかり自信をなくし
怖気づいていたのです。

天使は、
その素晴らしい出会いさえも
自ら遠ざけるかのように
過去の辛かった思い出
さらに今のうまくいかない人間関係や生活状態を、
切々とおばあさんに語り続けました。

まるで
「だからきっとうまくいくはずない。
私に諦めなさいと言ってください」
そう言っているかのようです。

彼女の顔はどんどん曇っていき
不安と焦燥にかられてしまい、
その美しさや若々しさもかすむようでした。

その時、おばあさんは決心しました。
あの事を言おうと。
それは、初めて彼女に出会った時から
わかっていた、あの事です。

「あなたは天使なのよ」

おばあさんの言葉に
天使は初め、まるで人ごとのように
きょとんとしていました。

おばあさんは、そんな天使に語り続けました。

「あなたは天使なのよ
だからもうそんなことを心配しなくていいの。
あなたは天使なのだから」

そして天使にはわかりました。
おばあさんの言っていることの意味が。
ずっと探していた答えが
そこにはあったからです。

天使も自分が
「もしかして天使なのかも」
と薄々は分っていました。
だけれども、それを受け入れる準備が
今まではできていませんでした。

でもようやく
今、この瞬間に受け入れられたのです。
ずっとずっと隠していた思い、
大切にしまっていた思い、
それがひとつにまとまったのです。

天使の目から大粒の涙があふれました。

自分が何のために人間になって
生まれてきたのか、
そもそも自分が誰なのかということを
ずっと探し続けて来て
ようやく見つけたからです。

天使は喜びに輝き始めました。
彼女の持っている光がさらに増したように、
部屋全体、おばあさんの体、
そこにあるもの全てを包み込み
キラキラと動き出したのです。

自分が天使だと分かった天使は
喜びに満ちあふれ家路を急ぎました。
これからの彼女には
きっと素晴らしい未来が待っていることでしょう。

おばあさん自身も
その姿に肩の荷が下りた気がして
喜びをかみしめていました。

でも、おばあさんにはまた
複雑な思いもありました。

それは、天使に
「あなたは天使なのよ」
と言おうとした時に
ちょっと躊躇した自分自身に対して、でした。

今こそが伝える一番のタイミングだ、
と思ったのですが
それと同時にその時、自分の中に別の思いもあることに
気がついたからなのです。

それは、自分が彼女に
「あなたは天使なのよ」
と伝えるということは
「あなたは天使だけれども
私はそうではないの」
と宣言するかのように
自分が天使ではないと認めることになり、
そのことが事実を伝えることに対して
たとえわずかでも自分を躊躇させたのだと。

おばあさんは、そんな迷いが
自分の中にまだあることに少し戸惑っていました。

喜びにあふれた人を見るのは嬉しい。
それはおばあさん自身の喜びでもあります。
でも、それが時には
自分自身の姿を図らずも
はっきりと映し出すことにもなり
それが少なからず、自分の中の何かを失わせるような
気持ちにさせてしまうこともあるのだと
おばあさんは気が付きました。

でも、そんな自分の気持ちを見つめていると
おばあさんには思い出すことがありました。

それは
今まで自分が出会ってきた
いわゆる普通の生活をしている無名の人々の顔です。

特に目立つこともなく、偉業をなしとげるわけでもなく
世の中に知られることもないけれど
日々を精一杯生き、楽しみ、味わっている
市井の人々の顔です。

おばあさんは、そのような人々の顔や働く姿を見て
何度、神聖な気持ちになったかしれませんし、
その力強い美しさに励まされても来ました。

それは、他の人には真似できない
どれひとつとして同じものはない
美しい輝き、光を、誰もが皆持っているということを
彼らの何気ない姿から教えられて来たからです。

そして自分自身も、その一人であるし
そうあり続けたいと、心からの感謝の気持ちとともに
願い、祈って来たことを思い出したのです。
私たちは決して内なる光を失うことはないのです。
自分自身でありさえすれば。

おばあさんは天使に手紙を書くことにしました。

きっと天使の周りにいる人は
その輝きが純粋過ぎて戸惑ってしまっているに
違いないと思ったからです。
だから彼女を疎ましく思ったりするのでしょう。

だから「自分が誰なのか」
ということに気がついた天使には
その輝きを上手に活かしてほしいと願ったのです。

まぶしすぎて見えないものもある、
そう感じたのです。

素直で優しい天使はきっとわかってくれるでしょう。

お互いに輝いてこそ、光は美しく力を持つのです。
きっと天使にはそのことは分っているはずです。
今までは忘れていただけなのですから。

おばあさんは、ふと思いました。
長く生きていると不思議なこともあるものだな、と。
天使は大好きで、会いたいと思っていたけれど
まさか自分が天使の悩みの相談相手になるなんて…。

いつか天国に行ったら、この話を神様や他の天使と
笑って話せるだろうなと思うと
今からとても楽しみに思えてくるのでした。
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by lovingangelsnadia | 2010-02-14 01:31 | エンジェルセラピー