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ドリーン・バーチュー博士公認エンジェルセラピープラクティショナー(R)の千鶴が、天使からのメッセージをお届けします。エンジェルリーディングのセッション等については、私のHPをご覧ください♪


by lovingangelsnadia
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勇気と自尊心

誰でもひとつくらいは、苦境に立たされた時に
人から助けられた思い出があるはずです。

もう無理だ、ダメだ、と追い詰められた時に
誰かの手が差し伸べられると、本当に救われた
思いがするものです。

私は数年前、一番苦しい状態の中でそれを
体験しました。
身内にさえ見捨てられ、その夜泊まる場所さえなく
一人車で行く宛てもない失意のまま、さ迷っていたとき、
全く見ず知らずの人に救われました。
とある公的機関の方でした。

その人が私に何も聞かずに、自分のところに
来るように、何も心配はいらないと、傷つき一人ぼっちに
なってしまった私に声をかけてくれたことは
生涯忘れることはできないでしょう。

夏の初めの朝のことでしたが、着の身着のままで
飛び出して来た私の軽装を見て、たった一言
「寒くないですか?」と聞いてくれたことが
その時の私には暖かい食事よりも、身体に
染み渡りました。

そして、そのすぐ後に、その方から紹介された
ある女性ソーシャルワーカーのお二人も
本当に素晴らしい方たちでした。

身体も心も傷ついた私に対して、彼女たちは
「あなたにはやるべき仕事がある。
あなたは立派に自立した人間なんですよ。」
と言ってくれました。
何もかも失くしたと思っていた私に
忘れかけていた自尊心を思い出させてくれたのです。

私は苦境に立たされた時に、地上の天使に救われたのでした。
天使は地上にも存在します。
日常に奇跡は起こっているのです。

そして、今、平和な毎日を送るようになった私は
かつて自分がしてもらったように、誰かに対して
見返りを期待することなく手を差し伸べることができて
いるのかと時折、自分に問いかけています。

私たち人間が、人に対して手を差し伸べることを躊躇する時、
それは他ならない、何かに対して恐怖を感じているから
ということが原因でしょう。

手を貸したら、もっと要求されるのではないか、
自分の立場が危うくなるのではないか、
周りから変な人だと思われてしまうのではないか、などです。

私をかつて救ってくれた方々は、皆さんが自分の
仕事に誇りを持ち、自立した人でした。
彼、彼女には確固たる自信が感じられました。
だからこそ仕事としての枠を超えて、
私を励ますことができたのでしょう。

それができるのは、つまり人に対して、どんなに尽くしても
何かを奪われるかもしれない、などとは心配しない程
強い信念と自尊心が彼、彼女らにはあるからです。
人の役に立つことをしたいし、手を差し伸べることが
当たり前だと考えているのでしょう。
それが私に、規則を越えて手を差し伸べる勇気に繋がったのです。

マザー・テレサも、とても自尊心の強い信念の人でした。
おそらく、ダライ・ラマも同じでしょう。

無私無欲で人に対して尽くすためには
確固たる信念がなければできません。
山をも動かす信念です。

しかし、それはゆるぎない自尊心から来るものです。
自分を見失っていたり、自分の感情の中心が常に
他者へ依存している場合には、そのような
強い信念が生まれることは難しいでしょう。
与えるためには、与えるものがなければなりません。
愛とは、自分の内側から生まれてくるものだからです。

健全な自尊心は、身体の中心から人を支えます。
それは自分自身に対する愛です。だからこそ、それは
他者への惜しみない愛情を注ぐ基盤になるのです。

そして自尊心とは、決して他者との単純な比較や
一時的な満足感、物質的な優位から来るものではありません。
それは私たちが神聖なものとのつながりを
感じるとき、信じるとき、信じている自分を
信じることができたときに確立されるものです。

私たちの内側から湧きあがったものは
私たち自らが、すすんで手放そうとしない限り、
どこにも行かず、誰にも奪われることはないのです。

もし、私たちが人に対して優しくできないとき、
わかっていても手を差し伸べられないとき、
そんな時は、私たちが自分自身への愛情を失っている
のだと言えるのではないでしょうか。

でも、思い出してください。
私たちが内側から手に入れたものは、私たちが
それを望まない限り、決して誰かに
譲り渡してしまえるようなものではありません。
しっかりとそれを手にしたとき、それは私たちの中心に
ゆるぎない形で存在しています。

それは神聖なものとの絆であり、
自分自身との絆でもあると思うのです。
by lovingangelsnadia | 2008-08-28 17:46 | エンジェルセラピー