ドリーン・バーチュー博士公認エンジェルセラピープラクティショナー(R)の千鶴が、天使からのメッセージをお届けします。エンジェルリーディングのセッション等については、私のHPをご覧ください♪


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うるましま ”屋久島”


休業中の4月中旬、一人、屋久島へと行って来ました。
屋久島は九州・鹿児島から船で2時間半。
お隣の種子島を経由しての船旅です。
私の乗った午後の便は地元の方で満席。
曇り空の中を出航しました。

船の中では、隣の席に座った種子島生まれ種子島育ちの
おじいちゃんに話しかけられて、お孫さんの自慢話や
かわいい写真を見せてもらいながらの楽しいひとときでした。

鹿児島港を出てから約一時間半で種子島到着です。
おじいちゃんに「一人旅楽しんできてね。」と励ましてもらい
ここから先は本当に一人です。

船の中は、ほとんどの人が種子島で下船してしまったようで
がらんとしています。
200人乗れる船に、残っているのはわずかに10名程度。
少し寂しくなった中で、うとうとしながら更に一時間ほど船に揺られ
屋久島到着のアナウンスで目を開けると
船の先方のガラス窓には、ぽっかりとまるで海に山がそのまま
浮かんだような屋久島、その姿がありました。

激しい雨と、どんよりした雲に覆われている上、その姿は
水上から見るのにはあまりにも大き過ぎて、
とても全景を目にすることはできないのですが、
確かにこの山々の一番奥には、九州で最高峰、
あの阿蘇よりも高千穂の峰々よりも高い宮之浦岳が
そして、あの神秘的な森が私を待ってくれているのです。

上陸してすぐ、レンタカーで夕方から夜にかけての島を運転していて
道に迷ってしまい、ヤクシカの歓迎を受けるハプニングも
ありましたが、なんとか無事に宿に到着しました。

宿は磯に面していて、岩に波が当たる音、そして
何の動物かはわかりませんが、悲しげに遠く低く鳴く声と、
そして屋久島特有の激しい雨の音の中で眠りました。

次の日は朝の4時に起床し、いよいよ念願の縄文杉登山です。
初めての一人旅、初めての登山です。
真っ暗な中を出かけていくのに不安がありましたが、
だんだん明けてくる夜空と共に期待が大きくなっていきました。

登山者専用のおにぎりだけを置いているお弁当やさんに
立ち寄り、しっかりと朝食、昼食を準備して、いよいよ入山です。
朝の6時だというのに、町から1時間も車で上った先にある
登山口の小さい駐車場は満車です。
ここでも、たまたま目の合った地元ガイドのおじさんが
とても親切に車の止め方など教えてくれて順調に出発できました。

遅くとも午前7時までには出発するように、目指すは樹齢約2000年
の縄文杉のある標高1300メートル地点ですが、そこに昼までに
到着できなければ、諦めて必ず引き返してくるように。
そして午後5時には、この地点に戻ってくるように。

そんなことが書いてあるたて看板を見ながら、いよいよ出発です。
グループで登る人達がほとんどで、その人達が雇った
地元のガイドさんの説明している横を通って一人歩きだしました。

まず昭和30年代に、山から杉を大量に切り出していた頃使っていた
木材や人を運搬するためのトロッコの軌道上を8kmほど歩きます。
単調ですが歩きやすく、自分のペースで進めます。
歩くことはとても好きなので、楽しんで行けそうです。

雨が時折降ったり止んだりしています。
途中大きな川が流れていて、いくつかの手すりのない橋を渡るのは
高所恐怖症の私にとっては、かなりの冒険でした。
腰を低くして、下を見ないように進みました。

空は雨のせいか、まだほの暗く、景色もぼんやりとしています。
ただ、雨雲の向こうには、力強くそびえたつ山々が
時折顔をのぞかせてくれました。

そして山肌を美しく彩るように、まだ花をつけた桜の木や、
鮮やかな色の花のつつじの大きな木が、緑の中で
コントラストを描いています。

森を抜け、滝の脇を抜け、くねくねと、時にはどこまでも続くように
まっすぐにトロッコ軌道は走っています。
高低差もきつくはないので、ちょっとしたハイキングコースのような
道のりでした。

ようやく大株歩道という、登山口までたどり着きました。
ここからは本格的な登山となります。
入り口脇の狭い休憩スペースで
普段は食べることの無い、チョコレートを口にして休憩します。
まるでその甘さが体を潤してくれるようです。

さすがに8kmを延々、ほぼ休憩なしで歩いてきたので
体も疲れてきました。
ここで、更におにぎりをひとつ食べ、水分を補給し、ゆっくり
座ることにしました。
私が座っているのは、狭い休憩所で人が思い思いに休む中、
トイレのマンホール上だったことに気が付いたのですが
何故か全く何も気にはなりませんでした。
ここから始まる本格的な登山と、待ち受けてる景色と
ちゃんと辿りつけるのかどうかということで、多少緊張していた
せいもあったかもしれません。

栄養を補給して、更に山へと分け入ります。
いきなりそこには、斜め45度はあろうかという階段が待っていて
かなりびっくりしました。
ここからは約一時間をかけて、2kmの道、高さにして400mを
一気に登っていくのです。
かなりのハードな道行を覚悟しなければなりません。

手を使わなければ登れないような岩場や、
すべる斜面をロープを伝って登っていく場所や、
小さなステップの急な階段が延々続いてるところもありました。

雨は相変わらず降っていて、気温は標高が上がるにつれ
下がっているようでしたが、私に聞こえるのは自分の呼吸の音と
そして私に見えるのは目の前の登るべきステップだけです。
とても周りを気にする余裕はありません。
雨の中、不安定な足場を確認するだけで精一杯です。

ところどころ難所、急所がありましたが、なんとか馴れてきて
少し平坦に近いところや、歩きやすい場所もあることに
気が付きました。
そして夢中で歩いていてわかりませんでしたが、私は
この屋久島の深い森の中で、たった一人になっていたのです。

時間はまだ充分あるようです。
立ち止まって、周りを見渡してみました。

私と屋久島の深い森の木々、そして鳥のさえずり、雨の音
それだけがここにあります。

深い森は、雨のために霧に包まれていて、とても幻想的です。
一人ぼっちは少し怖かったのですが、森を感じていると自然に
笑顔になっていました。
どこから湧いてくるのかわからないのですが、喜びを感じていて
自然に笑ってしまうのです。

近くに樹齢1000年はあろうかという、大きなまっすぐそびえたつ
杉の木があったので、話かけてみました。

「あなたは本当にすごい!
1000年もここにこうして、ずっといたのね!
どうして、そんなことができるの?教えてください。」
大きな杉の木は答えてくれました。
「あなたがあなたでいるから。
あなたがあなたでいる限り、私もここにいられるのです。」

「私が私でいる限り?
私達は繋がっているっていうこと?」
私は再び尋ねました。
「そう、私達は繋がっているのです。
だからあなたがあなたでいる限り、私も私でここにいられる。」

「おかえりなさい。」

どうしていいかわからないほど、涙が次から次へと溢れてきました。
私とこの杉の木は繋がっている!
この森も、動物も、空も、雨も、雲も、すべてが繋がっているのです!
どうして今まで私はそのことに気が付かなかったのでしょう。

さっきまで、ちょっとうっとおしかった雨も、今は私を優しく包んで
抱きしめてくれるようです。
雨がこんなに優しかったなんて、初めて知りました。

更に近くにあった大きな木の根元に生えているコケを触ってみました。
不思議なことに、これだけの雨を受けながら、青々としていて
手で触れても、すぐに乾いてしまうくらいさらさらとしています。
私は、どうしようもなくなるくらい喜びを感じていて、思わずその
コケの中に顔をうずめてみました。

暖かくて、やわらかくて、優しい感触。
また「おかえり」と言われたような気持ちでした。
そして私は
「帰ってきたよ、帰ってきたよ!」
そう心の中で叫んでいました。
このままずっとここにいたい、この森を感じていたい、
そう強く強く思いました。

こうして通り過ぎる登山者を抜けて一人になると、
ペースを落としては森を感じていました。
木の幹の大きな懐に入り、柔らかな土と根っこの上に腰掛けて
雨宿りをしながらお昼を取りました。

誰もいない森。
聞こえるのは鳥のさえずりと、そして雨の音だけ。
深い深い海の底のような静けさです。
ここは数千年の巨木と、数々の植物と、
その恩恵を受けて暮らす動物達の森。

そして、ひとりここに座っている私は
これらすべてと繋がっているのです。
そう、私達はすべてと繋がっているのです。

私はひとりではない。
そして、何からも切り離されてはいない。
私達はすべてと一体なのです。

体と心に優しく染み渡っていくような雨、
そして巨木たちの声なき声。
すべてが私を包み込んでくれています。
抱きしめて癒してくれているのです。

なぜなら、私達は誰一人として例外なく繋がっているから。
まるで私も、この森の木々の一部のように、自分の
足で移動はしていても、大地にしっかりと根を張って
立っているかのようにさえ感じられました。
すべてを私は全身で受け止めました。

そして自分のペースで更に歩を進めました。
念願の樹齢約2000年の縄文杉もしっかりと、この目で見てきました。
急な斜面にそびえたつ巨大な杉。
そこにいたのは、計り知れないほどのパワーと、そして
信じられないくらいの優しさを持ったまさに”生き物”でした。
この杉は何千年にも渡って、同じ場所で全てを見てきたのです。
ずっとずっと同じ場所で。

喜びと感動に震えながら、森の中を歩いた往復20km
時間にして約8時間の道程でした。
私にとっては生涯のうちでも忘れることのできない体験でした。

次の日、鎌倉へ帰る前に、海亀が産卵に来るという
ラムサール条約で保護されている浜辺へと行ってみました。
約1km続く珊瑚の白い美しい浜辺です。
5月になると、たくさんの赤海亀が産卵に上陸する貴重な浜です。

誰もいない浜辺でぼんやりしていました。
陽射しは初夏を思わせるように、熱くなってきました。
午後の早い時間は、観光客もなく、私一人の時間です。

青い海と白い浜辺、そして青い空。
あるのはただそれだけ。

「ここには何もない。」
そう思いました。でも同時に
「ここにはすべてがある。」
そう感じました。

完璧です。
ここは地上の楽園です。
青い海、青い空、白い浜辺、背後には深い森。
ゆっくりとした波の音と、鳥のさえずりだけ。

なんて美しいのだろう!なんて美しいのだろう!
何もないって、本当に美しい。
ありのままって、本当に美しい。
ありのままって、本当に素晴らしい!

ここにあるのは、自然のありのままの姿だけなのです。
それ以外は何もない。
それが美しいのです。
ありのまま、それがすべてなのです。
ありのまま、それはすなわち完璧な姿であるのです。

感動して涙していましたが、すぐに悲しい涙に変わってしまいました。

どうして世界は屋久島のようではなくなってしまったのだろう。

私達は「良くなりたい、成長したい。」そう思って
頑張ってテクノロジーを発達させてきたはずです。
進化への思いは純粋だったはずです。

でも今の地球を見ていると、もしかして私達は間違ってしまったのかも
しれない・・・そう思うと泣けてきました。

この屋久島だけが屋久島であるのはおかしい。
世界は屋久島のように戻れるはず。
私達のいるところすべてが、この屋久島のようにありのままで
美しい姿を保ち続けるべきなのです。

そのことを考えながら、帰ってきました。
私に何ができるだろう、何をすればいいのだろう、と。

まだ答えは出ていません。

でも、私が屋久島で取り戻した、すべてのものとの「一体感」、
そして 「ありのままでよい」という真実を
私が関わるすべての人と共有したい、そう思っています。

今も目を閉じると、あの屋久島の森へと帰っていくことができます。
「うるましま(美しい島)」古代の人々は屋久島をこう呼びました。
美しい島、屋久島。

私に、人間も、自然も、すべてのものが一体で、そして
ありのままでいいのだと教えてくれた島。
まるで恋をしてしまったかのように、私の心はこの地で
体験したことで満たされています。



『お知らせ』
長らく休業させていただきありがとうございました!!!
パワーアップして帰ってきました!
ブログも新装開店です♪
またぜひ、遊びに来てくださいね!

メールのお返事などは、明日より順次お送りいたします。
お待たせして申し訳ございませんでした。

皆さまに心からの愛と感謝をこめて
千鶴

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by lovingangelsnadia | 2008-05-10 12:41 | エンジェルセラピー