ドリーン・バーチュー博士公認エンジェルセラピープラクティショナー(R)の千鶴が、天使からのメッセージをお届けします。エンジェルリーディングのセッション等については、私のHPをご覧ください♪


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<   2009年 09月 ( 5 )   > この月の画像一覧

謎解き「指導霊」(3)

「天使がいいのになあ~」
とソロモンになかなか馴染めない私は、
ぶつぶつつぶやいておりました。

でも、やはり気になるので、
さらに調べを進めていきました。
ソロモンは父であるダビデ王の後を継ぎ
イスラエルの王になった人物です。
そして有名な「ソロモンの指環」というものにたどり着きます。
それは、この指輪をはめると魔術を使うことができ、
その力を使ってソロモンは
神殿を建て、あらゆるものを生み出し、
動物とも話をすることができた、
という相当すごいものらしいのです。

またソロモンは魔法円というものを描いては
様々なことを魔術を使って現実にしていきました。
彼の強い力は悪魔を封じ込め、さらに精霊を引き連れては
数々の大がかりな事業を成し遂げ、祖国に尽くしました。

そして、この指輪はそもそも
大天使ミカエルがソロモンに届けたものだと
言われています。

「おお、ミカエル!!!」
やっとここで大天使が出てきてくれました!
やっぱりミカエルはあちこちによく登場しますね。

でもでも、ここで実は、
もう一人の大天使が登場します。
それは大天使メタトロンです。

宗教の違いによっては、
メタトロンがソロモンやあるいはモーゼの担当だったとか、
いやいやそれはミカエルだった、
はたまた、ミカエルよりも偉大なのはメタトロンだ・・・
などなど。

そして、実は私はメタトロンに関して、ちょっとした
メッセージをもらっていたことを思い出しました。

メッセージとはメタトロンのオーラの色(スパークした紫色)や
「優先順位」というキーワードです。
これは、詳しく説明できないのですが、
私の守護天使から
個人的なメッセージとして数日前に受け取っていたのです。
でも、その時の私は意味がよくわからないままでした。

私の守護天使達は
よく歌いながら私にメッセージをくれます。
だから私はちょっとしたミュージカルを見ているような
気分になれるのです。
お陰でメロディーに乗せてメッセージを繰り返すことができ
後からでも思いだすが容易で、しかも楽しい気分で受け取れます。
だからそれらは数日前のメッセージだったのですが
メロディーを口ずさむとすぐ思い出すことができました。

そしてドリーンのエンジェルカードを再び手にしてみると
大天使メタトロンは大天使カードでは「優先順位を決める」
そしてソロモンはアセンデットマスターカードでは
「優先順位」となっています。

ソロモンとメタトロン。
そして「優先順位」というキーワード。

ミカエルの存在を無視するわけではありませんが
今回、私が探していることに関係している天使は
メタトロンの方ではないかと思いました。

メタトロンは大天使にしては珍しく、というか
唯一、地上での人生を経験した天使とされています。
大天使チームの中では、非常に若くて体は巨大です。
聖母マリアと共にインディゴなどの子供達を高い精神性に導き、
アカシックレコードを記録する係りも担当しています。

そして音楽を保護してくれ、美しい音楽とともにやってくる
大天使サンダルフォンとは双子です。
2人はマリアに受胎告知した大天使ガブリエルに導かれた
と考えられています。

一説には、巨大な体をもつメタトロンは羽根が36枚あると
考えられていて、これは6の倍数になりますね。

こうやって、ちょっとずつわかってきたことを眺めてみると
いろいろと繋がる点が出てきました。

数字の「6」、大天使、優先順位などなど。

でも、ここまで来るのに、だいぶ登場人物が増えてしまいました。
結局、私が探しているのは誰なのかな???
そう思って、瞑想するかのように静かに目を閉じて
少しだけ壁に寄りかかってみました。

すると・・・
横顔ですが、確かに「顔」が見えました。
はっきりとした顔つきの男性です。
年齢は、今でいうところの中年くらいでしょうか。
でも、きっと本当はもっと若いのだろうな、と思いました。
肌は褐色でした。
良く日焼けしている、というか、黒人ではないのですが
白人でもありません。
美しい褐色の肌です。
眼はクリッとしていて大きく、憂いを秘めたような
また厳格な感じの漂う風貌です。
長い髭が蓄えられていて、髪も長めです。

「ソロモンだ・・・」

それはすぐにわかりました。
まるで生きているかのような質感です。

でも、ここまではっきりと(こういった存在の)
顔を見た経験がないので
本当にびっくりして、すぐに目を開けてしまいました。
まるで、私の部屋にいて、
すぐ目の前いるかのようだったのです。
デティールの鮮明さは特筆すべきものがありました。

やっと自分の探していた人がわかりました!

でも、たどり着くまでが相当メンドクサイ(笑)。
だけど私は知っています。
こういう謎解きのようなやり方でないと
私が納得しないので、このやり方でメッセージを
くれているのだということも。

実は、こういったことは度々あって、
調べるうちに鳥肌が立つような(いい意味で)
驚きを感じたことも度々です。
それは点と点がつながって、確かな太い線になる瞬間です。

光の存在は、私達にいろいろなことを伝えてくれますが
そのやり方は様々で、
受け取る側のそれぞれにカスタマイズしてくれていると
言っても決して過言ではありません。

今回の私の場合は、最初にビジョンとして記号を見せてくれてから
少しずつヒントをちりばめてくれて、最後には実際にそのものが
姿を見せてくれて完結、というコースでした。

途中で私が怖がらないように、あるいは理解しやすいように
普段から馴染みのある大天使達の存在をからめたり、
数日前に少しイントロとしてサインをくれていたり、
でも、全体としてはすぐには答えがわからないという「謎解き」の
楽しみも与えてくれました。

彼らはこのように、
私達ができるだけわかりやすく、伝わりやすく、理解しやすく
とても丁寧に仕事をしてくれているのです。

また指導霊やガイドは、特別な人に特別な人がつく
というわけでもありません。
私たちは誰もが皆、等しく神聖で素晴らしい存在だからです。
そしてすべての人が例外なく、とてつもない大きな可能性を
持っているのです。

私はブログを書く時は、必ずコミュニケーションや伝達の守護を
してくれる大天使ガブリエルを呼びますし、
メイクや支度をするときは、女神たちに手伝ってもらいます。

夢のリーディングでわからないことがあった時は
もうすでに亡くなっているベティー・ベザースさんを呼びます。
聖母マリアやイエスにいろいろなことを相談したり、
ただ一緒にいてもらったり
いろいろな場面で彼らの存在に助けられています。

そして、指導霊が意味するところは、やはりその人のある時期に
ある一定の目的があって、それを助けるためなのだと思います。

でも、その全体的なものごとを把握するのには
ある一定の時間が必要なのかもしれません。
私にしてみても、今は正直よくわからないのが本音です。

だけれども、この出会いを大切にして、しばらくは面倒を見てもらおう(笑)、
たくさん教えてもらおう、そして私も彼をたくさん好きになろう、
今はそう思って楽しんで、そして心から感謝しています。

あまりおおげさに考えずに、時には楽しく、時には叱られながら(?)
素晴らしい時間を作っていくのを一緒に手伝ってもらうような
そんな気持ちで指導霊やガイドを探してみたらいいかな、と思います。

見えない世界との交流は、私達の人生に奥行をもたらしてくれる
大いなる平安と知恵を授けてくれます。
メッセージをくれる相手が誰であるのかは、実はあまり問題では
ありません。
私達がそこから何を受け取るか、これが一番大切です。
そして人生という旅を一瞬一瞬楽しむことができたら・・・。

それが彼らが私達に与えてくれる、最上のメッセージかもしれません。
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by lovingangelsnadia | 2009-09-29 23:02 | 天使のメッセージ

謎解き「指導霊」(2)

「ダビデの星」
とは一体何でしょう。
数字から、その意味を探ってみます。

三角形を二つ上下に中心で重ねたかたちは、角が六つあります。
その形には神秘的なパワーがあるとされていますが、
起源は諸説もろもろです。
今現在はユダヤの紋章として知られるのが一般的です。

そもそも「6」という数字は、一番美しい数字とも言われていて、
「3」と「3」が合わさり、その「3」は三位一体を示すことから
一番安定していて、まったく正反対の存在が融合することを
意味しているとも言われています。

陰と陽、火と水、宇宙と地上、男性性と女性性、能動と受動…。
そのまったく相反する存在が、融合し調和したのが「6」という
数字に表現されるのです。

非常に安定した形であることから、
一部では「ピラミッドパワー」に匹敵する力を持つと考えられていて、
六つの角は様々なものを構成する形として、あちこちで見受けられます。
代表的なのは、蜂の巣などです。
また新幹線の基本構造も六角形を基にしているそうです。

またカバラの考え方にもつながっています。
カバラは世界最古の秘教的な哲学であり、タロットカードなども
ここから生まれています。
数字には意味があり、それぞれの数字から運命を読み解く、
というのがカバラの数秘術です。
カバラで「6」は美や芸術を表しています。
美と愛の女神アフロディーテを表すのも、この数字の「6」だと
言われているのです。

さらにドリーン・バーチューの「エンジェルナンバー」によると
「3」は天界の叡智の存在を表すものであり、
「6」は地上での物質的なものを意味しています。
そして「6」は精神的なことと、物質的なことのバランスを
取ることを意識するよう促すサインと考えられています。

そして、また話を戻すと
ベティー・ベザースの「ドリームブック」によると
「6」というのは「導き、真理の教師」を意味します。
さらに「6」は上下のチャクラを統一させるものであり、
それが「ダビデの星」の形に象徴される、ということなのです。

つまり、「6」は安定すること、バランスすることの大切さ、
そこから生まれる「調和の美」を意味していて、
根底には神聖な存在が確固としてあり、それはあらゆるものを結びつけ、
私達に進むべき道を示してくれます。
そこにあるのは、調和、そして融合です。

ちなみに私の誕生数は「7」で、これは生命の周期や、
正反対のものを意味しています。
でも誕生日は15日なので
(一桁の人はそのまま、二桁の人はばらして足します)
「6」になります。
「6」と「7」は、安定しながら相反する物事を結びつけることを
表わしているといえます。
私の誕生日から割り出した数の意味するところは
ざっと以上のようなものです。
これらも間接的ながら、きっと指導霊に関係していると思いました。

そして「6」そのものが教えてくれることは
「安定、調和」と、「真理の教師」はイコールであり、
同じものを表していて、
全てのものが美しく調和し安定したところに「真理」がある、
ということなのでしょう。

では、ここで本題に戻って、私が探している「指導霊」とは
結局誰なのでしょう。

「ダビデの星」がユダヤの紋章として使われ出したのは17世紀頃から
ということなので、比較的新しい事実です。
もっと古い起源や意味はないのでしょうか。

するといくつかキーワードが出てきました。
他にも紋章として使ってきたという言い伝えが残っています。
「ソロモンの封印」「ビシュヌの印」などです。
なんだか、ここに「指導霊」が待っていてくれるような気がしてきました。
でも、どうも私には今回「ビシュヌ」はぴんときませんでした。
なんと言っても「ダビデの星」のダビデの息子であるソロモンが
一番「ダビデの星」に近い人物です。

…ということは、
もしかして「ソロモン」が、今の私の指導霊なのでしょうか???
でも、なんとなく、ソロモンって怖い感じがします…。
それに、またまた私はソロモンのことは全然知りません。
まったく関心がなかったからです。

そこで、たまたま近くにいた長男に質問してみました。
半日かかって調べていたら、ちょっと疲れてきてしまったのです。
私「ねえねえ、ソロモンって誰?」
息子「敵に回すと怖いひと」
私「???」
息子「確か“精霊軍団”を引き連れて、魔術を使って何でもできる人だよ」
私「へえ~。もしかして私の指導霊かもしれないんだよ♪」
息子「味方ならいいじゃん」
そっか。味方ならいいのか(笑)。

でも、まだはっきりしません。
それにちょっと調べると、「ダビデの星」はナチの影もちらつくし、
ソロモンは悪魔とも大いに関係があるらしく、なんだかキナ臭いのです。

う~~~。
ちょっと怖いですね。
「私は天使がいいんだけどなあ」
などとぶつぶつ言いながら、また調べを進めることにしました。

つづく
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by lovingangelsnadia | 2009-09-25 11:28 | 天使のメッセージ

謎解き「指導霊」(1)

ブライアン・ワイスやシャーリー・マクレーンの著書の
翻訳で知られる、山川紘矢さんの自叙伝のような本
「輪廻転生を信じると人生が変わる」(ダイヤモンド社刊)
を読みました。

山川さんは東大出身の元エリート官僚です。
司法試験も楽々パスし、大蔵エリートとして
国際的に活躍していましたが、
あるきっかけでシャーリー・マクレーンの大ベストセラー
「アウト・オン・ア・リム」を翻訳することになり
人生が大きく変わりました。

山川さんのその本の中に
「私の指導霊はサンジェルマン伯爵だった」とあります。
山川さんは、もともと見えない世界に興味がなかったのですが、
ある霊能力者から突然
「サンジェルマン伯爵はあなたの指導霊です。
あなたにメッセージがあるそうです」と呼び出されて
半信半疑で出かけていくのが、スピリチュアルな世界との
最初の出会いだったようです。

サンジェルマン伯爵とは、ドリーンのエンジェルカードにも
登場する、フランス革命の前に現れたとされる
実在するのかしないのか(by山川さん)不思議な人物です。
ドリーンの本には「錬金術を行っていたサイキックな人物」
として紹介されています。

当然、山川さんはひどく混乱し、冷汗が出て、どう考えてよいか
わからなかったそうです。
それもそのはず、その霊能力者の口から出る言葉は
本人しか知りえないはずの事実ばかりだったからです。
論理的なタイプの権化のような大蔵官僚にとっては
人生を変えてしまうような衝撃だったと言います。

でも、少しずつ受け入れて、指導霊である
サンジェルマン伯爵から様々なメッセージをもらい
生活に活かしていくようになります。
人にはそれぞれ、ある時期毎に指導してくれる覚醒した魂が
存在するということなのです。

その件をよんだ私は
「私も指導霊が知りたいな!」と単純に思いました。
そして、その夜は
「私にも指導霊がいるなら、出て来てください!」
とお願いしながら眠りにつきました。

そして、うとうとしていると・・・。
ぼんやりとしてはいましたが、麻布のようなものでできた
粗末な修道服を着た男性が現れました。
若い男性のようですが、顔ははっきりしません。
「メッセンジャーだ」と思いました。
彼はかなり大きな本を脇に抱えています。
本は革の表紙でできた立派なもので、大きさもかなりのものです。

その本に何か意味があるのはわかったのですが
「もしかしていちいちページを見るのかな」と
思うと、ちょっとだけ面倒な気分になった私は
その本を注意深く見るのを止めました。

するとその修道服の男性が、突然私の目の前に、
というか顔から1センチほどの超至近距離に
その本の表紙を
「見なさい!」とばかりに突きつけてきました。
私はちょっとびっくりして
「あ、すみません。ちゃんと見ます(汗)」
と返事をしました。
そして、少し離れて焦点を合わせると
その本の表紙には文字は書かれていなくて
ある記号があるのが見えました。

それはいわゆる「ダビデの星」でした。

しかしこのときの私は、なんとお恥ずかしいことに
「ダビデの星」そのものの存在や名称を知りませんでした。
とにかく三角と三角を逆にして重ねたもの、というだけの
知識でした。
「どっかで見たことあるな」くらいは思っていましたが。

その日はそれで終わり、さらに翌日。
夢にある人物が出てきて、私の過去生やらなんやらについて
いろいろと教えてくれました。
それはとある有名人なのですが、その人自身に特に意味はなさそうなので
その人のイニシャルで登場した意味を探ってみました。
もちろんベティーさんの「ドリームブック」を使って。

その有名人のイニシャルはFでしたので、数字に表すとそれは「6」です。
そして「6」の意味は「導き、真理の教師」と書いてあり
「六つの先端を持つ星(ダビデの星)は
人間の完全なバランスを象徴するもの」
とも書いてありました。

「六つの先端を持つ星?」

ピンときた私は、ネットで調べてみました。
そしてダビデの星の画像を見てびっくり!

「あった!これだこれだ!」

私が見せられた本の表紙に載っていた記号と全く同じです。
イスラエルの国旗にも使われていて、とても有名な記号です。
まさにこれ!
私が見たのは「ダビデの星」だったと、その時初めて知りました。

そして夢に出てきた「6」の意味の「導き、真理の教師」は、
私が探している「指導霊」を表していると感じました。
それは先日見た修道士が持っていた本のビジョンと符号します。
これが私のお願いへの答えなんでしょうか?

私の指導霊は「ダビデの星」???

さすがに単なる「記号」が指導霊とは考えられません。
ですから、きっとこれは何か指導霊の名前を知らせる
それこそ記号なのでしょう。

でも、「ダビデの星」自体が何かわからないと
そこから先へは進めません。

私は俄然やる気が出てきて(笑)
「ダビデの星」にまつわる話を、とにかくあっちこっちから
探して来て調べてみました。

そうすると、とても興味深いことに
その数日の間にもらったメッセージが次々と繋がる
たくさんのシンクロに気がついたのです。

つづく
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by lovingangelsnadia | 2009-09-24 22:37 | 天使のメッセージ

天使の目

悲しい時、辛い時、傷ついてしまった時、
自分をちょっと嫌いになりそうな時、
誰かをちょっと嫌いになりそうな時。

そんな時はもちろん、でも普段からなるべく
「天使の目」を通して自分や人や状況を見たいと思っています。
できるだけそうしようと意識しています。

ただ「天使の目で見てみよう」
そう思って、もう一度自分や人や出来事を見てみます。
それだけです。

でも、たったそれだけのことなのに
そう思った瞬間、傷は癒されて心の中に再び愛が蘇ります。
もう一度私は大切なものを思い出せるのです。
そして一番快適で美しい場所に戻れるのです。

難しいことは何も考えません。
一旦、何もかも止めて、ただ
「天使の目で見てみよう」
そう思うだけです。

そうして、ゆっくりと
自分や人、起こった出来事などを見つめ直してみるのです。

その瞬間、私のものの見え方は
「天使の目」を通したものとなり、自分の目だけで
見ていた世界とは違うものが見えてきます。

私は天使にはなれないかもしれないけど、
ただのマネっこかもしれないけど、
でもその瞬間、短いけれど確実に私は、
「天使の目」を通して物事を見ることができるのです。

そして私は安心します。
深い安らぎと愛に包まれます。
見えなくなっていたことが、
あるいは見えなかったことまでも見えてきて、
私は大いなる存在を確認できるのです。
それは神の懐に再び抱かれることです。

ただ、そのたった一言だけで
自分の中に隠れてしまった愛を取り戻せるのです。

そしてあらゆることに、新たな意味を見出すことができ
自分自身を取り戻すことができるのです。
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by lovingangelsnadia | 2009-09-15 19:02 | 天使のメッセージ

かぐわしき大地

「忙中閑あり」と言った感じで
東京国立近代美術館で開催されている
ポール・ゴーギャン展に行ってきました。

今回の展覧会の一番の目玉は
「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」
というゴーギャンの遺書とも言える大作の展示です。

この作品を描いた後、ゴーギャンは友人にこのように
手紙をしたためています。

「私はもはや言葉で表現しません。
私は文学的な手段に少しも頼らず、できるだけ単純な技法を用いて
暗示的な構図の中に私の夢を表現したのです」

この大作は非常に有名で、波乱万丈だったゴーギャンの人生観、
死生観を表した名作と言われています。

人の生と死を様々なモチーフで描いていて、ゴーギャン自身も
「これ以上の作品は描けない」と話したそうです。

ゴーギャンは「耳切り事件」で有名なゴッホとの情熱的かつ破壊的な
共同生活や、楽園タヒチに移り住んで創作活動を続けた破天荒な芸術家として
サマセット・モームの小説「月と六ペンス」のモデルにもなっています。

私は中学2年の夏に、この「月と六ペンス」を読んで
ゴーギャンがモデルと言われる登場人物のあまりのドラマティックな
人生にクラクラしてしまいました。
当時の私には、これは実話だよ、と言われても理解不能でした。
つまり、どうしてそこまで破滅的になれるのか、と。

しかし今の私にはちょっと違った印象でゴーギャンの作品は
目に映りました。

彼の作品は、タヒチでの生活を描いたものが有名ですが、それらはみな
土色というか、赤だろうと緑だろうと茶系の色が使われていて
区切りの線がはっきりしているのが特徴です。

そして裸だったり、神話の神々だったりの体や、感情が表に出ない表情と
南国のはずなのにどこか暗い風景です。

ゴーギャンは、絵を描くことの情熱に抗うことができませんでした。
そしてフランスでの生活に見切りをつけ、妻子を捨て
安定した収入の仕事も捨て、34歳で芸術のためだけにタヒチに向かいました。

しかし、そこで彼を待っていたのは貧困と病でした。
そして彼の作品は誰にも理解されませんでした。

「なんて気の毒なひと!」
と子供のころの私は思いました。
「芸術家って浮かばれないのかな」とも思いました。

でも、今回ゴーギャンの作品の数々を改めて見てみると
(これは勝手な私の推測ですが)
ゴーギャン自身が「楽園」での生活を受け入れることができなかったのではないか
と感じました。

フランスでの順調で人並みな生活を捨てたのには、並々ならぬ情熱と
熱意と期待と気合いがあったのは本当だと思います。
しかしながら、彼はもしかすると自分の中の本当に
プリミティブ(原始的)な部分をうまく受け入れることができずに
もがいていたのではないか、と思ったのです。

なぜなら、彼の作品は楽園を描いているわりには、とても暗いです。
そしてどの作品にもまるで消せないシミのように「不安」が
つきまとっています。

陽が昇ると活動し、日が落ちると眠り、神々を敬い、ほぼ裸で暮らす人々。
彼らの生活は都会の人に比べると、信じられないくらい
「生と死」が身近です。
人が生まれることも、死ぬことも、食べることも、眠ることも
全てが同じラインの上に存在していて、ある意味全くどれも特別ではないのです。

ゴーギャンは結局それを受け入れたいと熱望していたのに
反面必死で抵抗していたというか、見たくはないと思っていたのでは
ないかと感じるのです。

誰よりもゴーギャン自身が、そのような暮らしの中で
漠然とした「不安」からは逃れることができなかった。
それは「死」というもの、そして「死」へとつながる「病」あるいは「老い」です。
突然襲い掛かる自然災害や、神が人間に下す罰・・・。

画家のマティスは「色彩は自然の模倣ではなくて、人間の感情を表すもの」
と言っていました。
ならば、土色の色彩のゴーギャンの感情は
どのように表現されていたのでしょうか。

私は今回、ゴーギャンの描いた絵画よりも、多くの版画に魅せられました。
それらはほとんどが白と黒のみです。
でもだからこそ、そちらの方により鮮明にゴーギャンの人となりが
反映されているように私には思えたのです。

彼は一体どのような気持ちで、木版画を彫っていたのでしょうか。
細い細い線のたば、女性の美しい裸体を描く曲線、闇と光。
不確かなものを見つめる目線と、土着の人々の暮らしと、それに根付いた祭りなど、
彼は一体どのような視点でそこに存在していたのでしょうか。

彼が彫った無数の線には、彼の不安や楽しさや喜びや戸惑いが滲んでいます。
鮮やかな色彩では隠すことのできない微妙な線です。
南海の孤島で「本当に怖くて、不安だったんだな」と思いました。
でもなぜか同時にそこからは彼の持つ鷹揚さも強く感じました。
全てを捨て、何かに飛び込む思いっきりの良さです。
それを感じたのは、二色しかない色ではなくて、彼の彫った線の数々からでした。
まるで、女性が朝メイクをするときに、集中できないと
眉毛のラインを書き損ねたりするように・・・(笑)。

その版画の有名な作品が「かぐわしき大地」です。
ゴーギャンは本当に、類まれな才能をその「かぐわしき大地」で
思いっきり伸ばすことができたのでしょうか。
それとも、その場所にいることが、彼をより一層「大地」なるものから
遠ざけてしまったのでしょうか。

答えはわかりませんが、彼が当時認めらなかったからこそ
今の彼の作品の高評価があるのも事実です。
でも、ゴーギャンは幸せだったのか?
彼は一体何を求めていたのか?

でもタヒチを離れている最中の版画の作品を見ていると
「俺、本当はタヒチ好きなんだよね・・・」というボヤキと同時に
かの地への憧憬が伝わってきます。
離れているからこそ、かもしれませんが。

だからもしも、彼の作品が存命中に認められたなら
芸術家としてだけではなく、一人の愛すべき男性としてのゴーギャンは
もっともっと(当然のことながら)楽園を楽園として
享受できたのかもしれないと思ってしまうのです。

もしそうなっていたら、本当に「楽園」っぽい作品を描けたかもしれません。
でも、それはあまり面白みのない作品なのかもしれません。
一体どっちが幸せなんだろう?

本人はどっちがいいと思っていたのかな???
ゴーギャンこそ、一体どこへ向かっていたのでしょう。

秋の夜長に凡人の私はそんなことを考えて、すっかり気持は
タヒチへと飛んでしまうようです。
「かぐわしき大地」とは一体何なのでしょうか。
どこにあるのでしょうか。

苦しみつつ孤島で生涯を終えたゴーギャンは
最後にどんな世界を見たのでしょうか。

もしかすると、あえて「月と六ペンス」のように
ふたつの全く対峙した存在の間を埋めないことを選択した
人生だったのかな、と思うのです。
「不安」であることを選び続けたのでしょうか。

それこそが、彼が苦しみつつも多くの作品を生み出した
原動力なのかもしれません。

ポール・ゴーギャン展 2009
東京国立近代美術館
(9月23日まで)
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by lovingangelsnadia | 2009-09-09 22:40 | 日常のひとこま